2015 聴いたもの +
年が明けてしまって、昨年の終わりにギリギリなんとか一年のことを振り返る内容のことを書けて本当に良かったと、今となっては思う。2015と2016は数字の上では1しか違わなくても、やっぱり気持ちの面では大きく違うので。
昨年末は一年の集大成のような貴重かつ楽しい時間を過ごすことが出来た。それはその期間に見たライブがどれも素晴らしかったこととか、そうした場で以前からお会いしたいと思っていた方々と話が出来たこととか、欲しかった諸々が買えたこととか、行きたかったところに行けたこととか、そんな他愛のないこと。でもそうした小さな事柄でも素直に喜べてしまう性格だったりするので、本当に楽しい時間を過ごすことが出来た。
そのへんのことについて色々と書くことも考えてはいたりしたけれど(特にライブの感想については)、さすがに気力がないので記憶の中に留めておこうと思う。
前回書いたものの終わりで少し触れた「2015 聴いたもの」のオマケのようなものを書く、というのを以下に。「2015 聴いたもの」に挙げた音源は、記事を投稿するよりもだいぶ前に、あらかじめ決めていたものが多かったので、ここ最近聴いた2015年リリースの音源から印象的だったものを以下に挙げていく、という感じで。ほとんどがレンタルのもので、これからもしばらくは2015年リリースの音源はレンタルで聴いていく形になりそうなので、また聴いて印象的な作品があれば追記していく予定。
Smoug - Folk Remedy
以前からずっと好きなsmougの2nd。一昨年にリミックスアルバムをリリースしていたのであまり久々という感じもしないが、1stのリリースから考えるとしばらく時間が空いてのフルアルバム。
1st『Cloud Sprout』が良い意味でも悪い意味でも、ポストロック・フォークトロニカ等のジャンルに綺麗に収まっていて、それ故に日常のどんなシーンにおいても違和感なく聴くことの出来るアルバムだった。だから今作は今までとは異なって、色々と試している様子を聴いていても感じられる。以前よりもバンドっぽさが強い気がする。
メンバーが重複するinterior palette toeshoesも、もしかすると今年新譜が出そうな気配もあって、smoug同様こちらの活動も注視していきたいところ。
Alpaca Sports - When You Need Me The Most
相変わらずのキラキラとした楽曲は、聴いていてとても落ち着く。 ポップさにもさらに磨きがかかっているような印象を受けた。国内盤のボーナストラックも最高!
Yumi Zouma - EP I & EP II
以前から気になっていた&タイムラインに流れてくる年間ベストでもよく見かけていたので聴いてみた一枚。聴く前のイメージは、ローファイでベッドルームポップのようなシンプルなものかな、というものだったけれど、ライブイベント等でDJが流してくれたら盛り上がりそうな曲ばかりで、良い意味で裏切られた。ドリームポップとして括られているようだけれど、個人的にはあまりそういう感じはなくて、ボーカルの儚げな印象以外はすごく醒めている音と感じたし、ジャンルに引っ張られすぎるのもあまりよろしくないなーなんてことを思った。
ENJOY MUSIC CLUB - FOREVER
有名なJ-POPの曲を大胆にサンプリングしていてニヤリとしたり、些細な日常の出来事、それも決して華やかなものではなくて誰もが共感するようなことについて歌われている歌詞とか、全体的に明るく前向きな気持ちにさせてくれる楽曲に心躍る。ちょっと落ち込んでいる時や、元気になりたい朝とかに聴きたい。
井手健介と母船 - 井手健介と母船
ジャケットからも感じられる独特の雰囲気がアルバム全体に満ちていて、不思議な世界に迷い込んだような感覚があった。繊細に作り上げられた楽曲と染み入る歌声に魅了された。
きのこ帝国 - 猫とアレルギー
事前に公開されていたMVの印象から、どうやら今作は今までとは全く雰囲気が異なってJ-POP要素の強い方向性へと変化したのかな、という思いを抱いていた。 実際聴いてみると、今までとは雰囲気が異なるということは確かにそうではあるけど、それは悪い変化とは全く思わず、思っていたよりも全然良いアルバムだったというのが第一印象。
前作『フェイクワールドワンダーランド』もそれまでのバンドのイメージから変化している様子があったし、今作のような作風に変化していくのも納得出来るという感じがする。もっと変化していって欲しいし、いつか一周してまた過去のようなダークな雰囲気の曲を作ってくれたら嬉しい、なんて思ったりしている。
坂本真綾 - FOLLOW ME UP
自身が作った詞・曲だけでなくて、様々かつ多彩なアーティストが手がけた楽曲が多く収録されていることで、聴きどころが多くて本当に飽きない一枚。アニメのタイアップ曲も多くて、すでに耳に馴染んでいた曲が多かったのも、最後まですんなりとアルバムを聴けた要因のように思う。個人的には劇場版たまゆらの主題歌『これから』が好きすぎて、この一曲を聴けるだけでも充分嬉しい。
過去のアルバムで聴けていないものがまだあったりするので、それも近いうちに聴かなければ…という気持ちになっている。