2016 5月
5月のこと。5月は慌ただしくてあまり時間が無かったり、先月からのやる気の無さを引きずったりして、かなり疲れた一ヶ月だった。
音楽
Homecomings - SALE OF BROKEN DREAMS
昨年のシングル『HURTS』を聴いた時に、このバンドはきっとこれから変化していくのだろうと抱いた予感、それは好き過ぎるゆえの期待みたいなものだったけれど、そうした自身の「こう変わってくれたら嬉しい」という思いがまさに具現化したかのようなアルバムだった。もはやインディーポップとかギターポップというより、れっきとしたロックバンドだな、というのが最初に聴いた時の印象。多くのライブとか、メディアの露出とか、そうした経験値の積み重ねというものを強く感じるし、それぞれの演奏技術はもちろん畳野さんの歌にも自信が満ち溢れている感じもすごく良い。
ジャケットも素敵なので、是非とも1stの時のようにアナログも出て欲しい。
THE FULL TEENZ - ハローとグッバイのマーチ
夏と青春。青くて眩しくて、直視することにためらいを覚えるほどのキラキラした楽曲。既発曲も収録されていて、1stでありながらもベスト盤のような満足感があるのも嬉しい。こんなアルバムを、思春期の時に聴いて悶絶したかったなぁなんて思うくらいの名盤。そうした時期をすっかり通り過ぎてしまった今でも心躍ってしまう自身の成長の無さにも呆れながら、やっぱりこういう音楽は無条件でかっこいいんだよなぁと思ってしまうのもまた事実。
NOT WONK - DisOrdinary
7インチの方はかなり前から予約していて、ライブDVDとセットのCDも発売されるのを知って、そちらも購入。この『This Ordinary』という曲は2016年のベストトラックの一つと言っても大袈裟ではないと思うし、国内パンクシーンにおいても重要な一曲である。と断言してしまっても問題はないであろう名曲。
ライブDVDを見ても、このバンドはライブバンドであるという認識をより強めた。ちなみに、DVDに収録されていた映像、自分が行ったライブも収録されていたけれど、その時はかなり泥酔していて記憶がほとんど無いというのが本当に残念…。
ラブリーサマーちゃん - PART-TIME ROBOT
今までの楽曲のイメージとは異なって、オルタナサウンドがすごく格好良い。管さんによる英訳というのも、グッとくる。
Ivory Past - Searching For Your Love
miles apart recordsからの久々のカセット。今回もすぐに予約をした。ここ最近はあまりネオアコを聴いていなかったけれど、この音源を機にまたネオアコの深い森のなかへ繰り出すのも良いのかもしれない… と思ってしまう素敵な曲。
Boyish - Strings
今までのアルバムとまた路線が変わって、きらめく珠玉のポップスが詰まった1枚。サックスの音がとても印象的。岩澤さんの音楽への愛や情熱のようなものを強く感じた。毎年夏に、必ずこのアルバムを聴こうと思う。
行きたかった大阪でのリリースパーティー、結局用事がかぶってしまって行けなかったのが本当に残念。
ART-SCHOOL - Hello darkness, my dear friend
てっきりもう何年も活動休止のままかもしれない、と思っていたけれど、思いの外あっさりと再始動したART-SCHOOLの新作は、やはりART-SCHOOLはこうだよな、と思わせてくれるある意味でホッとする1枚だった。活動休止期間を挟んだことによるものかは分からないが、木下氏の歌声に真摯さや誠実さを強く感じたし、丁寧に歌声を曲に絡めていくような印象もあった。『NORTH MARINE DRIVE』の再録も嬉しい。
それにしてもART-SCHOOLといえば元ネタについて語られることが多いが、前作の『YOU』を聴いた時にも感じたことではあったけれど、もはや自分たちの過去の曲を基に新たな曲を作り続けている感じに思えて、そうした既視感(既聴感?)の連続をこれからも味わいたいしそれこそがART-SCHOOLだと思っているので、いつになるかは分からないけれど次のアルバムも楽しみだし、このアルバムも何度も繰り返し聴きたいと思う。
V.A. - たまゆら 主題歌コレクション ~卒業写真~
先日劇場版第四部の上映をもって完結したたまゆらシリーズ。実を言えばその第四部をまだ観ていないので(配信かレンタルで観る感じになりそう)まだ自分の中では終わっていない感じもあるが、一足先にこのアルバムを聴いて「卒業」の気持ちを味わった。最後の『卒業写真』がすごく良くて、早く第四部を観なければならないという気持ちになったし、また一話から観なおしてみたい。
上記以外だと、昆虫キッズのラストライブを収録したDVDを購入して既に手元にあるが、まとまった時間を確保してじっくり観たいと思っているためまだ観れずじまい。観終えてまた何か感想を書いてみたくなったら書くかもしれない。
漫画
最終巻。後半のシリアスな展開は読んでいて胸が熱くなる瞬間もあって、でも最後はきっちり笑いで〆るというのもこの漫画らしくて面白かった。
偶然にもサイン本を手に入れることが出来て本当に嬉しい。この作品以外にも新連載が始まったみたいなので楽しみ。
3巻という短い巻数ではあったけれど、しっかりとすんなりと最後まで読むことが出来た。欲を言えば龍朋戦をもっと長く読んでみたかったという気持ちはあるけれど、それは仕方のないことだし、また印象が異なる新しい連載を楽しみしている。
少し前に小森羊仔さんの過去作を読んで、その絵柄とかストーリーがかなり好みだったので購入した新刊。今までの作風とは異なっているけれど、そこまで違和感を感じることはなくて、むしろこちらの方が合っているのでは、なんて思ったり。
後半の数ページで一気にやられてしまった。当時は退屈だった時間も、今となっては羨ましく思えるし、時の流れは何とも残酷だと思うものの、それは抗えないもので。時間の流れというものは平等でありつつも平等ではなくて、未だにそうしたことを素直に受け入れられなかったりするけれど、でももうそろそろ、それを受け入れて当たり前のものとしなければならないはずで…とかそんなことを考えたりした。
今月か来月の頭には上半期のアレを書けたら良いなと考えているので、早めに取り掛かりたいところ。