2017
2017年の音楽、アニメ、漫画について。
sketchforsummer.hatenablog.com
上半期のときのような形式で、この一年を振り返りながら書いていこうと思う。
音楽のこと。
下半期は、元々自分が好きな人たちの新譜が結構出た印象で、しかもそのどれもが今までよりも更に好きになってしまうような素晴らしいものばかりだった。その中でも特に印象に残っているものが3つ。
最初に聴いた時の印象は、ボーカルの力がすごく強くなっているということで、日本語に強くこだわっているこのバンドの魅力を強烈に感じた。様々なジャンルの曲が詰まったボリュームのあるアルバムであるにも関わらず、全然飽きが来ないしむしろ1枚を通して聴きたいと思わせるような構成とか、映画のポスターのようなジャケット等、計算しまくって作られたアルバムなのだろうなということを強く思った。個人的にはずっとツインボーカルのスタイルを期待していたので、『Teen Flick』に完全にやられてしまった。
前作の印象はどことなく冷たさの感じるもので、そしてその徹底された孤高の美しさみたいなものが自分の心を強く掴んだ。今作は「冷牟田敬band」とあるようにバンドとしての形態なため、音が暖かく感じられるような、前作とは真逆の印象を抱いた。
『heartbeat』という曲がすごく好きで、アルバムを再生してからこの曲までが一つの区切りのように感じられ、この後に続く曲は自分の中ではボーナストラックのような感覚。で、御本人のセルフライナーノーツを読むと、『heartbeat』までがA面という扱いだったみたいで、自分の感覚が近いところにあったのかなというのも嬉しくなった出来事。ディスクユニオンの特典のデモが、強烈なノイズの洪水でこちらも凄まじく格好良かったので、このアルバムのデモバージョンを集めたアルバムを聴いてみたい…と思った。
久々の音源なのでそれだけでもう嬉しい。新曲ももちろん格好良いのだけれど、初期の頃からの楽曲である『ユビサキ』『ヒダマリ』がまたさらに進化したアレンジで最高だった。早く次のアルバムを聴かせてほしい…。
と、以上3つはきっとずっとこれからも頻繁に聴くのだろうなと思うほどに好きな作品。
その他に聴いて印象に残っているものを以下に挙げていきたい。
いつも通りどちらかと言えば国内の音源を聴くことが多かったのだけれど、洋楽だと。
- アーティスト: Beach Fossils
- 出版社/メーカー: Bayonet
- 発売日: 2017/06/02
- メディア: CD
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透き通ったギターの音色が心地良い。清涼感と気怠さが漂ってずっと聴いていられる。
自然と体を揺らしてしまう、上記のBeach Fossilsとはまた異なる心地良さに溢れた1枚。
レコードショップでジャケットに惹かれて購入したもの。最近はすっかりこの手のインディーポップに弱い。
まさに自分の好みのど真ん中で愛聴していた。レコードの方も近い内に買いたいところ。
この他にもFazerdazeとかJapanese BreakfastとかMakthaverskanとか買ったりしたんだけれど、あまり聴けていなかったり。
国内のだと。
来年発売のアルバムが楽しみ。
- アーティスト: THE NOVEMBERS,Yusuke Kobayashi
- 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: CD
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ベストはあまり好きではないのだけれど、再録された曲がめちゃくちゃ良かった。
しばらくこればかり聴いた時期もあるくらい個人的にはかなり好きな1枚。この2人の組み合わせになんとなくEverything But The Girlを思い浮かべたりした(もちろん関係性が異なるのは分かっているけれど)。
40分を切るコンパクトなアルバムっていうのはすごく潔い。『魔女』はやはり名曲だなーとしみじみ思った。
7インチを予約しそびれてしまったことを本当に後悔している…。サイケデリックなんだけどちゃんとポップスな『エスパー』の中毒性といったら。『青い月』の方も今までのミツメな感じで好き。
森は生きているの解散は結構ショックだったので、その延長にある空気感にただただ嬉しい限り。
nine days wonderの初期コンプリートディスコグラフィーもありがたかったけれど、今年もこの2枚が発売されてありがたかったし、こうした流れが続いてくれたら嬉しいなと思う。
なんだかよく分からないものに、なんだかよく分からないまま圧倒されている感じで、いつの間にかゆっくりとその世界に浸っているような、そんな感覚。
上半期はClimb The Mindのアルバムにすっかりやられてしまったけれど、下半期はこのアルバムが国内エモシーンにおいても重要作だったのではないかなーと思う。ジャケットも素敵でちょうどこの写真のように、冬のキンと冷えた空気と相性が良くてすごく沁みる。
死んだ僕の彼女もそうなんだけど、コンセプトを強く持って全く軸がぶれない音楽っていうのは、ただそれだけで、無条件で格好良いのだと思う。
ストリングスの導入とか、変化を恐れずにどんどん前に進む姿勢にバンドとしての強さを感じたり。ミニアルバムなのに満足度も高い1枚という印象だった。来月発売のアナログの方も早めに予約しておきたい。
相変わらずの時間を忘れてしまうような、とろけてしまう心地良さ。ジャケットもまさに!な感じでアナログだと尚更映える。
前作の7インチで見せつけられた音楽性の変化に期待しかなかったのだけれど、それを遥かに上回っていて、ジャケットの美麗さも込みで本当に最高な1枚。
本当格好良いという、そんなありきたりな感想しか出ないのだけれど、 メンバーの雰囲気込みで華があるのも魅力的なんだろうなーと。来月発売のアルバムも非常に楽しみ。
曲だけでなくブックレットの仕様などにも90年代オルタナの空気を強烈に感じて格好良い。個人的に初期PENPALSを思い浮かべたりもした。
ジャンルとかで一括りにしてはいけないような唯一の雰囲気があるバンドというのは以前から思っていて、今作はそれに加えて歌声が前面に出ているというのも印象的だった。
また新たなバンドの魅力が伝わってくる名曲。リミックスの方も、全く原曲の印象と異なっていて、そちらもまた名曲だった。
特別編〜アリーナの旅立ち〜が本当に良くて観ていて涙ぐんでしまったのだけれど、本当に良い番組だしゲストも豪華だしで、ずっと続いてほしい。その特別編で演奏していた『ライク・ア・ローリング・ストーン』は本当に泣ける…。
スマホアプリ『アイカツ!フォトonステージ!!』スプリットシングル AIKATSU SCRAPBOOK 01
- アーティスト: AIKATSU☆STARS! STAR☆ANIS,きむらりゅういち,松井寛,わか from STAR☆ANIS,るか from AIKATSU☆STARS!
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: CD
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まずジャケットイラストがどれもめちゃくちゃ良いというのがかなり重要なところではあるのだけれど、収録曲もどれも良くてやはりアイカツの楽曲のクオリティーはすごい…となってしまった。
上記以外のもので、購入したもののまだ聴けていないものや、ダウンロードだけして聴けていないものも多くあったりして、それは年が明けてからの楽しみにしたい。
今年もやはりここ最近の感じ同様、好きなジャンルのものを中心に、レンタルを使いながら気になるものを聴いていく、といった過ごし方だった。なのでやはり毎年思うことではあるのだけれど、どうしても偏ってしまうというのはもう少し改善していきたいところでもある。
来年以降も気になる作品、例えばレンゲさんの7インチ、ryohadano氏のアルバムとかは今すぐ思いついたりするけれど、もちろんそれ以外にもきっとたくさんの作品を買ったり借りたりして今までと変わらない生活を続けていくのだろうと思う。
この一年は音楽のライブには全く行かなかった。ただその代わりに、アニメや声優関連のイベントに行くことが何度かあって、今まで自分が体験していたライブの雰囲気とは全く異なる空間のイベントを体験することが出来たのはものすごく新鮮だった。なんというか、今まで自分が行っていたライブは個々それぞれが自分の好きなように楽しむのに対して、アニメ・声優関連のイベントだと、お客さんも一体となって会場の空気を作り上げなければならないという点に驚いて、まあでもこういうのはメジャーアーティストとかアイドルのライブでも同じなのかもしれないけれど、ちょっとしたカルチャーショックではあった。でもそれはそれで、一旦周りを忘れて盛り上がってしまえば、日常を忘れるほどの楽しさを感じられる体験には違いないし、何度も足を運びたくなる気持ちがすごく分かる。
来年は年が明けて早々に、地元の音楽レーベルが酒蔵にて2日間のイベントを行うので行きたいと思っている。今年全然ライブに行けていなかったので、まずはそれから。やっぱり音源にはない魅力が現場にはあるから、来年は本当に行きたいと思うものに関しては、お金とか時間とか余計なことは考えずに行きたいなと思う。が、それもまた来年になってみてからではあるのだけれど……。
アニメのこと。
7月からのものは、18if、賭ケグルイ、刀剣乱舞、ゲーマーズ、最遊記、NEW GAME、プリプリ、ボールルーム、アビス、が観ていた全部かな。といいつつプリプリとアビスは録画で満足してまだ観れていないのでこれから…。
10月からのものはかなり面白い作品が多かった印象で、キノ、クジラ、血界、少女終末旅行、宝石の国、十二大戦、ソーマ、ドリフェス、うまる、魔法使いの嫁、ゆゆゆ、ラブライブを観ていて、で、こちらも録画はしたものの観れていないものが多くてこれから。原作が元々好きだった少女終末旅行と宝石の国が、思っていたよりもすごく良かった。あとは魔法使いの嫁は原作を読んだことはないのだけれど、映像美とかストーリーにかなりハマったので、いずれ原作も。2期が楽しみだったドリフェスはラストのライブシーンで涙ぐんでしまったし、本当に良い作品だと思う。
来年からのもので気になるものは調べてみた感じ、アイドリッシュセブン、ヴァイオレット・エヴァーガーデン、オーバーロード2期、CCさくら、だがしかし2期、ハクメイとミコチ、BEATLESS、かな。一応観られそうなものは1話だけでも観ておきたい。
アニメは今年、テレビだけでなく劇場版を観に行くことも多くて、その中で最も印象に残っているものは、Fate/stay night [Heaven's Feel]で、あの圧倒的なクオリティーの映像を劇場で観られるというのはすごく満足感があって、話自体の重苦しい感じも相まって、観終えてからの余韻が凄まじかった。続きもものすごく期待している。
劇場版でいうと来年はユーフォの新作が2作品も公開されるようなのでそれが非常に楽しみ。ここ最近CMでも見かける山田監督の新作の方は、きっとやばいに違いないのだろうなと予告の段階ですら思ってしまうので本当に楽しみ。
漫画のこと。
こちらも音楽やアニメ同様、購入したはいいものの読めていないものが多かったりするのだけれど、これから読むのが楽しみなもの、というものも込みで印象的なものを。
こうして挙げてみたらほとんど読めていないものが多いので、年末年始の間にじっくり読みたい…。個人的には再び漫画を習慣的に購入したり、漫画熱が再燃するきっかけになったともいえる西村ツチカ氏の新作が2作品も読めるということが本当に嬉しい。
来年は今まで集めているものや好きな漫画家さんの作品に加えて、全然読めていないいわゆる語り継がれる名作みたいなものもどんどん読みたいなぁとは思うのだけれど、それは時間との相談かな。
漫画関連のことでいうと、本当に偶然に志村貴子さんの原画展に行けたことが下半期では大きな出来事だった。たまたまそのタイミングで東京に行っていたので、これは見に行っておきたいと思い行ってみたところ、予想以上の満足度の高さで、見に行けて本当に良かった。写真撮影が可能だったので、ほぼ全作品撮影したりして、ちょくちょく見返したりもしてしまう。描くキャラクターの可愛らしさはもちろんなんだけれど、色彩の淡さは間近で見ることでよりその良さが分かるというか。会場で販売していた日めくりカレンダーを購入したので、来年はそれと共に時間を重ねていくのもちょっとした幸福な出来事だなーと。
以上が2017年のこと。一年を振り返るとやはり、全然時間がなくて色々なことに追われた一年だったような気がする。でもそれはそれで充実感もあって、一年が過ぎるのが本当にあっという間だった。ということを毎年言っている気がするけれど、それはもうきっと仕方ないのかもしれない。これからももっと、きっと、時間に追われてしまって、趣味に時間を割くことが困難になってくる時が来るかもしれないけれど、それでも、こうした自分が好きなもの・ことをないがしろにするのはやっぱり違うと思うし、そのへんは折り合いをつけてなんとかやっていきたい。
このブログも一応数年続けているし、この振り返る作業は面倒ではありつつも区切りをつけるにはうってつけだと思っているので、また来年も今年と同じように半年ごとにはなると思うけれど、続けていけたらと思う。