2018

過ぎてしまった2018年のことを思い返しながら、空白を埋める。

2018年に印象的だった音楽については、プレイリストとして残していたので、そこに挙げられていた作品を再び聴き返しながら、その時聴いていた時のことを思い出しながら、簡単なものにはなるが書こうと思う。

 

 

In Colors

In Colors

  • アーティスト:ART-SCHOOL
  • 出版社/メーカー: Warszawa-Label/UK.PROJECT
  • 発売日: 2018/03/07
  • メディア: CD
 

やっぱり新譜が出るたびに気になってしまうART-SCHOOLの今作は、ART-SCHOOLらしさが相変わらずあって、また木下氏の歌も少し復活した感じもして、ニヤけながらよく聴いていた。あと戸高氏が掛け持つその他のバンドでの活動が活きていて、ギターが前面に出ている感じも好き。このアルバムの中でも特に『OK & GO』で歌われている内容が、今までの木下氏のイメージとは全く違って優しさに満ちていて、ART-SCHOOLは作品ごとに大きく変わるバンドではないという印象だが、心境の変化のようなものを感じられた点も一ファンとしては興味深かったところ。

 

THE NOVEMBERSのライブ盤もかなりよく聴いていた。ライブバンドなのだということを強く感じる一枚で、アレンジによって既存の曲がさらに格好よくなっていて、その圧に何度もやられてしまった。

 

動画は『μ』のものだが、そのデモバージョンの『micro myself』も大事にしたい一枚だった。2017年の記事にて冷牟田敬band『μ』のデモバージョンが聴きたい…と書いていたところ、実際に販売してくださったことが嬉しかったことを覚えている。デモバージョンだと粗さがある分、それがより生々しさとして表れていて、聴きながら圧倒される瞬間が何度もあった。

  

CAST [TOKEI-11]

CAST [TOKEI-11]

  • アーティスト:smoug × NOUSAKU
  • 出版社/メーカー: TOKEI RECORDS
  • 発売日: 2018/05/02
  • メディア: CD
 

富山の鋳物メーカーである能作とのコラボ作品。実際に工場内の音をサンプリングして楽曲に取り込んでいるらしく、地元の音楽家らしい面白いコラボレーションだと思った。実際のパッケージも鋳物の型をモチーフにしていたり、こだわりの詰まった作品だった。このアルバムリリース後、実際の工場内でアルバムの楽曲を演奏するというライブがあったが、結局行けずじまいで、今更ながら後悔していたりもする。 

 

犯罪者が犯した罪の再審始まる

犯罪者が犯した罪の再審始まる

  • アーティスト:killie
  • 出版社/メーカー: killie
  • 発売日: 2018/05/02
  • メディア: CD
 

確か突然リリース情報がタイムラインに流れてきて、急いで予約したような思い出。一時期国内激情ハードコア、エモとかそのへんのバンドをよく聴いていた時から、killieは唯一無二な感じが全く変わらない。このあと海外のレーベルからアナログも出たが、結局それも購入してしまった。

 

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  • アーティスト:zArAme
  • 出版社/メーカー: DISRUFF
  • 発売日: 2018/06/27
  • メディア: CD
 

1曲目から3曲目までの流れにまず痺れる。パンクなんだけど哀愁もあるのが、やはり多くの経験を積んだ人たちでなければ出せないものなのだろうなーなんて。朝、まだ少しぼんやりして頭がちゃんと動いてない感じの空気を壊したい時の移動中とかによく聴いた。

 

WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.

WE STRUGGLE FOR ALL OUR PRIDE.

  • アーティスト:STRUGGLE FOR PRIDE
  • 出版社/メーカー: AWDR/LR2
  • 発売日: 2018/05/23
  • メディア: CD
 

ミックステープのような構成が新鮮だった。自分はその構成にライブっぽさをすごく感じて、バンドの演奏終了後、DJが会場の雰囲気をさらに盛り上げるような感じや、2つのステージで交互に演奏をしているような感じを抱いた。録音物でありながらも聴いているとライブ会場にいるような、そんな感覚があったことを覚えている。

 

Superfriends

Superfriends

 

待望のアルバム。既存曲もアレンジの変化で、以前の音源とともにその違いを楽しめる点も。『Stay Young, Stay Angry』という曲がずっと好きで、以前の音源では激しめだったのが、今作では柔和な印象に感じられたりとか。やはり歌声が素晴らしいので、じんわりと染みてくるのが心地良い一枚だった。

 

カントリーロード/ヴィレッジ・ファーマシー

カントリーロード/ヴィレッジ・ファーマシー

 

カントリーロード』本当に名曲だよな、と。前作もかなり愛聴していたけれど、こんな名曲をまた作ってしまうなんて、ずっとこれからもこの組み合わせは続けてほしいな、なんて思う。

  

WHALE LIVING

WHALE LIVING

  • アーティスト:Homecomings
  • 出版社/メーカー: felicity
  • 発売日: 2018/10/24
  • メディア: CD
 

日本語詩を使用するという選択は、自分もずっとその方がいいのになーなんて考えていたから、かなり期待していたアルバムだったし、実際よく聴いていた。最後の『Songbirds』の英語詩で終えるというのも良い演出。

 

音楽はこんな感じで、気付いたら国内のものにどうやら惹かれていた一年だったらしい。あとはいつも通り、漫画とアニメについても思い出しながら。

 

 

漫画はその前から継続して購入しているものばかりなので、自分でも記憶があやふやだが、2018年発売の新作を少し調べると、『風都探偵』はかなりハマった作品だった。 

風都探偵 (1) (ビッグコミックス)

風都探偵 (1) (ビッグコミックス)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/03/30
  • メディア: コミック
 

最近は全然見なくなってしまったが、しばらく戦隊モノとライダーシリーズを毎週見続けていた時期があって、特に『仮面ライダーW』は探偵がテーマという点や、全体的に大人向けな空気感が好きだったし、各キャラも個性が強くて魅力的だった。その雰囲気が漫画でもちゃんと感じられて、興味本位で手にしたつもりが今でも継続して新刊を購入している。

 

 

アニメは、2018年に放送された作品について調べてみると結構面白かったのが多かったなーという印象。でもやはり自分の中では『リズと青い鳥』が最も強烈だった。見終えた後の余韻が凄まじくて、しばらく指の震えがあったくらいだったのを覚えている。それくらい突き刺さった。サントラもよく聴いた。

映画『リズと青い鳥』オリジナルサウンドトラック「girls,dance,staircase」

映画『リズと青い鳥』オリジナルサウンドトラック「girls,dance,staircase」

 

2019年の今となっては、京都アニメーションのあの痛ましい事件の映像と、犠牲となった多くの方々のことがどうしてもよぎってしまって、もしかすると初めて『リズと青い鳥』を見た時のような気持ちではこれから見られないかもしれない。それでも自分にとって大事な作品であることには変わらない。Blu-rayはすぐさま予約して今手元にはあるけれど、結局まだ開けずじまいでいるし、しばらくはそのままになりそうだなーなんて。

 

 

という感じで、2018年はこんな感じだったらしい。2019年の終わりから2018年のことを振り返って、上に挙げた音楽を聴き返したりすると、そういえばこんなことがあったなーなんて思い出すこともあったりして、それなりに楽しい体験ができた。