3月一週目

先月はなるべくブログを書こうと意識をしていたので、時間がある時にその都度書いてみた。でも、数ヶ月・数年後(それまで続けているかどうかは置いておいて)に振り返ることを考えると、色々な考えや感想はひとまとめにしてしまった方が良いのではないか、と思ったので、今月はその形を取ってみたい。でもbandcampのメモみたいなものがあれば、時々残しておきたいと思う。

ということで、3月第一週目にあったこと。

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今更ながら書く感想

 

2014年とは一体どんな年だったかと尋ねられると、「たまこラブストーリーの年だった」と答えてしまうほどに、その作品のことが常に頭の片隅にあった一年だった。そしてそれは年を越して随分と経った今になってもさほど変わることはなく、今も頭の片隅にあり続けている。まるで取り憑かれてしまっているかのように。

劇場で見て、その後Blu-rayを購入した。そして昨年末にノベライズを購入して、先日ようやく読み終えたのでこの作品についての感想を書き残しておきたいと思った。

この作品について長々と説明をすることは野暮だと思うし、実際に作品を見ることの方がよっぽど有意義ではあるが、とにかく思うままに感想を書く。

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ノートを閉じて


田渕ひさ子 / note wo tojite | 7e.p.

 

田渕ひさ子さんの初となるソロ作品集『note wo tojite』を購入してから、頻繁に聴いている。今作は、 歌・ギターだけでなくて、他にも用いられている楽器の演奏や録音等も自身で行っているとのことで、これだけでも購買欲を刺激されるが、加えてジャケットが好みで見た瞬間に購入を決意した。

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このジャケットを見た時にふと思い浮かんだのが、Tracey Thornの名盤『A Distant Shore』だった。

遠い渚~ディスタント・ショア

この直感は『note wo tojite』を聴いてみると、あながち間違ったものではないような気がしてしまう。

 

曲を再生してみると分かるが、今作は決して派手なものではなく、シンプルな楽曲が並んでいる。それによってギターの力強さと、どこか少女っぽさも感じさせるような透き通った歌声の、二つの魅力がはっきり伝わってくる。一方で、歌詞を見るとどこか淋しげな雰囲気が漂っているのが印象的。

気が早いけれど、早くアルバムサイズで聴いてみたいという気持ちが湧いてくる。次作があるなら、今作のように自身の手によって作り上げられた楽曲のみの構成というのも魅力的だが、色々なゲストと共に作り上げられた楽曲で構成されたものも聴いてみたいところ。

今のところライブ会場と、冒頭に貼った7e.p.の通販のみで購入可能なよう。通販も送料が安いので、気になる方は是非とも手に取って聴いてもらいたいなんて思う。

 

今年もまだまだこれからたくさんの新譜がリリースされると思うけれど、とりあえず今のところは少なくとも、上半期でよく聴く作品の一つになりそうだと確信できるほどに素晴らしい作品だった。 

2015 1月

昨年一年間で見たもの聴いたものをまとめてみた時に、かなり苦労してしまった。というのも、購入したりレンタルした音源などは一応メモを取っていたが、強烈に記憶に残っているもの以外はかなりあやふやだったので。なので毎月単位で記録を残そうと思う。そしてその毎月の記録をまとめたものを一年のまとめにする、という計画でこの一年を過ごしていきたい。

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好きな10曲(ART-SCHOOL)

先日TwitterにてART-SCHOOLの好きな10曲を呟いたので、それを忘れないためのメモとして残しておく。

ライブラリを眺めながら直感で選んだので、その分かなり今現在の好みが分かりやすい。これを来年見返したら、また違う曲の並びになりそうなので、それはそれでまた面白そう。

 

  • FADE TO BLACK
  • ロリータ キルズ ミー
  • Boy Meets Girl
  • Skirt
  • プールサイド
  • LITTLE HELL IN BOY
  • スカーレット
  • FLOWERS
  • Beautiful Monster
  • YOU

 

一応リリース順に直してみた。

こうして見ると、イントロが印象的なものが多いので、開始数秒のインパクトで曲の良し悪しをかなり判断しているのだなぁという気がしてくる。

アルバム単位で考えるとどうしても、「Requiem For Innocence」、「LOVE / HATE」の2枚が圧倒的に好きで、初期のあの危うさや殺伐とした雰囲気を音源からも感じられる点においてやはり、それ以降の作品とは比べ物にならない魅力がある。ただしこの2枚をリアルタイムで聴いたわけではなくて、その少し後に聴いて、バンドのことを色々調べる過程で目にした記事やエピソードなどから影響を受けた面も大きい。なので、多少の美化はあるかもしれない。

それでもこの2枚の持つ焦燥感であったり破壊力であったり、楽曲の優れた魅力には変わりがないし、自身の人生において重要な2枚と言っても過言ではない。

 

初めてART-SCHOOLを聴いたのは既に戸高さんが加入していた頃だったので、上記の10曲の中に中期の曲も多く入っているのも納得。戸高さんの加入によって、よりギターの存在感が曲の中で目立つようになった気がするし、ライブ映像などを見てもあの長い前髪を振り乱しながら、かつ淡々とした佇まいでギターを弾く姿は無条件で格好良いと思ってしまう。

 最近のリリースでは唯一「YOU」を入れたけれど、この曲を聴くとなぜか泣きそうになってしまう。個人的に女性ボーカルに弱い(たとえコーラスでも)という理由も大きい。

 

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元気にさようなら

昆虫キッズというバンドのことは以前から知ってはいたけれど、本気で好きになったのは昨年ライブを初めて見てからで、かなり日が浅い。だから昆虫キッズについての熱い思いを綴ることは難しい。それでも解散の前にもう一度ライブを見てみたかったし、今日のラストライブのその現場に居たかった、という気持ちで今はいっぱい。こういう時に東京もしくは関東に住んでいればすぐに駆けつけられるのに…なんて思うし、地方在住の無力さを痛感してしまう。(もちろん地方在住の方でもフットワークの軽い方がたくさんいることは分かっているし、自分自身の腰が重いのが大きな要因であるけれど)

 

「バンド」という一形態の持つ魅力とか格好良さが全部詰まった、めちゃくちゃ最高なバンドがいなくなってしまうことに寂しさを感じつつも、メンバーの方々は色々な形で音楽を続けるだろうし、それぞれの活動を今後も期待したい。

欲を言えば、ラストライブ映像化してほしいなぁ…。

 


昆虫キッズ『BLUE GHOST TOUR FINAL -元気にさようなら-』 - YouTube